2017年03月12日

密林のさがしもの

日曜は心静かに起案をするはずだったのです。

デスクの掃除を終え、静かなこころで一人パソコンに向かい・・・・
と、隣のデスクからがさごそ( ◉◞౪◟◉)/がさごそ( ◉◞౪◟◉)/
ぱたぱた( ◉◞౪◟◉)/ぱたぱた( ◉◞౪◟◉)/物音が
します。

ボスです( ◉◞౪◟◉)

参考資料にまとめておいたのに〜というファイルがないそうなのです。

書物とファイルの密林と化したボスのデスクから、書類を探すことは宝探しのようなもの。
なんてのんびり言っていられません。二人がかりで探せば早いかな。

ところで、ネット上の密林こと、アマゾン。
即日お届け、とか本当にありがたいと思うのですが、運送屋さんは本当に大変だろうなと思っていました。
利用者としては安いのは大変ありがたいという気持ちはもちろんありますが、弁護士としては、労力に見合わない対価の設定はできるだけなくしてほしいと思います。

契約自由の原則といって、契約は当事者が自由に定めることができます。
しかし、契約当事者が必ずしも対等の立場・力関係にあるとは限りません。
力の強い方が、不条理な条件を相手方に強いる場合もあります。

契約自由の原則の根底にあるのは。採算のとれない合理性のない契約なら当事者は契約しないだろうという考えです。
しかし現実はそうではありません。力関係によって採算がとれなくても契約せざるをえなくなることもあります、もっと下に転嫁するという方法で採算を取る方法を考えるという場合もあるでしょう。
これはアマゾンと運送業者との間に限ったことではなく、一般の会社とその大口の取引先にも起こりうることです。

条件を取り決めるのは経営判断ですが、私ども法律家がせめてできるのは契約書のチェック。気になったところはとりあえず依頼者にお聞きし、少しでも不条理条項の少ない契約にできないか、提案をすることです。

消費者としては、せめてできることをとまとめて買い物をし、すべての荷物を日時指定し、必ず受け取るようにしています。


さて密林で宝探しに参加すること数十分。
書物とファイル、マンガと数独パズルに埋もれた密林から、探していたものはみつかりました。
普段から整理整頓していればこんなことにはならないのにねえ、ボス

ボス( ◉◞౪◟◉) いや〜整理整頓できたらね〜ハンデだよね〜ボク生まれてこの方このハンデでずっと苦労してるんだよね。



ふ〜ん
チベットスナギツネ2.jpg

机から大量に出てきたパズル本、
今日こそ燃やす(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)


posted by KEYAKI at 20:00| ボス(⊙◞౪◟⊙)の話

2016年09月08日

言葉の壁がつくるもの

弁護士会のエレベーターホールで、白人さんが右往左往していました。
その場にいた、男性弁護士に、

「サイバンショハドコデスカ?」と尋ねていました。

聞かれた弁護士は、「ええっと イッツ・・・」ともっと右往左往していました。

そこにとおりかかったわがボス( ◉◞౪◟◉)珍しく助け船をだしました


さて、今日は恐ろしい詐欺メールについてお話しします
私ども弁護士を狙った詐欺メールが外国から割と届きます。

自分は今外国にいるのだが、債権を回収したい。
ついては着手金無しで成功報酬のみで簡単な債権回収をお願いしたい
それらしいメールなのですが、これは小切手詐欺です。
たぶんどこかの時点で偽造小切手が送付され、これを換金して報酬を差し引いて送金したら
銀行から「全額返金せよ」と言われる、そういう詐欺のようです。

よく読むと、怪しいところ満載なので、日本語だったらひっかからないのですが
何せ英語なので日本の弁護士の中でもひっかかる人はいないか非常に気になります。

他国の言語を使うということは非常に負荷がかかります。
そのためこちらの用心のハードルが下がってしまうのです

そうだとすると、日本在住の日本人の多い職場で英語を公用語とする場合、その会社の対外的な法的地位に影響しないだろうかということは個人的には気になります。


さっそうと現れたわがボス。落ち着いてしれっと言いました

( ◉◞౪◟◉)この裏です

流ちょうな日本語で、御礼を言ってその白人は去っていきました。
( ◉◞౪◟◉)だって、あの人日本語で聞いてたじゃない。
 うちの事務所は小切手詐欺にはあわないようです。
平成28年9月9日  文責 弁護士 菊谷淳子
posted by KEYAKI at 21:10| ボス(⊙◞౪◟⊙)の話

2016年05月10日

かるい論争

ストレス解消に、ボスは読書をします。
煮詰まっている起案の合間に、ちょっとした移動時間に。
重い記録と一緒に何冊も本を持ち歩きます。

トイレにいく時にも・・・・•(΄◞ิ౪◟ิ‵ )

ボスと一緒にトイレ休憩した本はアレな気がする菊谷ですが、
ボスは平気だと譲りません。そこで論争になります。

ボス( ◉◞౪◟◉)  大体さ、アンモニアは空気より比重は・・・

菊   硫化水素と違って小さいはずです

ボス( ◉◞౪◟◉)  ふふん(余裕の笑み)


(双方ネットに向かいカタカタ・・・・)

ボス    (◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)あっ・・・・

さて、裁判所というところは紛争を解決する公的機関ですが、証拠に基づく事実認定を行うにすぎませんので、正義を実現する機関ではありません

まあ、たまに正義・公正に配慮した判断や和解勧告がされるだけです。

和解というものは非常に便利です。ガチで裁判の判決をすれば結論が不当なものになるばあいでも一定の救済を与えることができます。

こういう救済的和解を当事者にさせるときに、一番大切なのは裁判所のポーカーフェイスなのですが、最近、比較的若い右陪席クラスだと、露骨に

人の顔色みるのうざいからオレ裁判官になったんだよな

という雰囲気の方がちょっと多い気がします。

裁判官だって出世のためには上司のそして最高裁判所のご尊顔を必死でよまなければなりませんので、何をいってるんだ、と思いますが、要するに面倒くさい、という態度が見え見えの方がちょっと多いのです。

紛争解決のプロ、というのは判決を書いたり訴訟指揮をすることだけを求められているわけではないのです。
当事者のその後に配慮するのもプロのはずです。

裁判所は、当事者のその後を知りませんし、興味もありません。

なので、東京地裁では特に、経験を積んでいる人間力のある裁判官にあたったらいいな・・・と祈らざるをえない事件が多々あります。



さて、ボスと私の論争で、双方が見いだしたこたえ、それは
アンモニアは空気より比重が小さい。すなわち空気中にふわふわと〜 そして・・・

菊  ほら

しかしそんなことで負けるボスではありません。

ボス•( ◉◞౪◟◉) でも大丈夫なんですよ。
        トイレで歯を磨く人だっているじゃないですか、ボクもそうだし。

菊  お気の毒ですが、それは歯ブラシにもアンモ・・・

そのときです。

歯磨きセットを持って事務員がトイレから戻って・・・・

(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)•(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)

  真実があえて譲ることは必ずしも正義に反するわけではありません。
    平成28年5月10日  文責 弁護士 菊谷淳子
posted by KEYAKI at 00:55| ボス(⊙◞౪◟⊙)の話

2015年08月22日

コロンボの妻

ボス•(⊙◞౪◟⊙)は夕食は自宅に戻って食べ、その後戻ってきてまた明け方まで仕事をします。自宅が徒歩圏内で、温かい家庭があることで成り立つ生活です。

私がこの事務所に来たばかりのころ、食事に帰りますと言って事務所を出たはずのボスが、コンビニからビニール袋を提げていそいそ歩いて行くのを目撃したことがありました

はて?

事務員に聞きますと、夕食は家族ととる、らしいのですが、わがボスは家庭と職場を峻別しておりますので、詳しいことは誰も知りません。しかも事務員の情報は10年ほど前のもの

もしや・・・・•(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)

知らない方がいいこともあります。

それ以上は心にとどめておくことにしました。

さて、最近わが業界でも切り取られてしまったりと物騒な事件が続いております。
たまたまなんですが、ものすごい夫Loveな弁妻(弁護士の妻)のブログを発見しました。それはそれはすごい!ともかく楽屋から太鼓をたたき割る感じで夫の講演、夫のテレビ出演などくまなく写真付きで載せています。物騒な世の中、夫を応援するけなげな姿、あっぱれです。(すでにブログは削除されていました)

すさまじいまでの夫Love!

事務員もかえってやりにくかろう、
どんな弁護士なんだろうね、と笑いながらボスとググってみた・・・・

すると・・・・


(◞≼☉≽◟◞౪◟◞≼☉≽◟)•(◞≼☉≽◟◞౪◟◞≼☉≽◟)




一方的好意の延長か 弁護士脅迫で女を逮捕(大阪府)2015.8.11
勝手に荷物を送りつけ、受け取りを拒否されたため、「事務所に放火してでも送り続ける」などとしたメールを送って男性弁護士(44)を脅したとして、大阪 府警は11日、脅迫容疑で大阪市福島区福島、会社社長の女性(52)=別の信用毀損罪で起訴=を再逮捕した。容疑を認めているという。
産経West

私どもの仕事では、つきまとい、ということが多くあります。
その殆どは恋愛感情ではなく、逆恨み、です。

しかし現在のストーカー規制法は「恋愛感情」に基づくことを要求しているため、私どもはストーカー規制法では守ってもらえません。主に刑法に頼るしかないのです。
ストーカーというものがどういう理由でそうなるか、ということをきちんと考えない机上だけで起草した想像力のない法律は、役にたちません。法律はあてにならないことが多い、というのはこういう起草者の想像力欠如の事情もあるのです。


さて、数年の間、私は一人ボス(⊙◞౪◟⊙)の「秘密」を口外せず暮らして参りました、が、ふとしたおりボスが娘さんから受け取っているメールをちらっっと見てしまいました。そこには、ただ一言、



件名 (無題)

本文  ご飯




とだけ書かれていました。

ほっとしていいのかどうか。。。いや、ちょっとほっとしました。
  平成27年8月22日  文責 弁護士 菊谷淳子
   ※ 刑事コロンボは毎回「うちのかみさんがね〜」と話をする。しかし妻が出た放送はない。
posted by KEYAKI at 21:27| ボス(⊙◞౪◟⊙)の話

2015年05月11日

注文の多い理髪店

ボス行きつけの理髪店は日によって仕上がりのグレードと髪型が激しく変わります。ですからいつも提案しています。

(΄◞ิ౪◟ิ‵ )私が切ってあげましょうか 

と。

ですが、私が本格的なシリアルキラーオタクであることを熟知しているボス(⊙◞౪◟⊙)は私に刃物を持たせてくれません。

さて、髪型の話。

その昔、中学校では男子丸刈り、なんていう校則がある地域が確かに存在しました。本当です。おサレな神戸ですら、平成に近くなる時代まで、男子丸刈りの刑、失礼、校則がありました。本当です。

この校則が日本各地に設けられていた理由は、わざとダサイ髪型にさせることで、繁華街に入るのを防ぐ、という今の子達にはギャグですか?ときかれそうなものでした。本当です。

平成に入る少し前、男子の髪型を丸刈りのみ、と定めた熊本市立中学校の校則について熊本地裁は、「本件校則の合理性については疑いを差し挾む余地のあることは否定できない」、としながらも憲法14条、31条、21条に違反せず、学校の裁量の範囲内であると判示しました。(熊本地方裁判所昭和60年11月13日判決)

昭和30年や昭和45年の話ではありません。昭和60年の判決です。

あくまで個人的な偏見ですが、丸刈りは選ばれし者の髪型です。顔立ち、頭の形、条件が厳しいのです。これが似合うのは相当選ばれた人だと思います。私だって「似合う!」と思ったお坊さま以外の奇蹟の男性は。弁護士になってから、2人ほどしかお目にかかったことがない。

他人の目が気になり始めるお年頃、中学に入るとこんな髪型を強制されるなんて、やっぱり苦痛だろうなと思います。そしてそれにどれほどの合理的意味があるのか。裁判所も迷いながら論旨をすすめていますが、そこはやはり「中坊の髪型くらいがまんせい」と。社会的にはまだまだ認められている髪型だから著しく不合理ではなく、違法ではないと判断しています。

ただ、上記判決にはこんな文章もありますよ。
本件校則の定めるいわゆる丸刈は、前示認定のとおり時代の趨勢に従い特‍に都市部では除々に姿を消しつつあるとはいえ、 ・・・・中略・・・・特に郡部においては広く行われているもので必らずしも特異な髪形‍とは言えないことは公知の事実であり、

都会で廃れていて田舎ではまだまだ・・・・って余計アカン髪型やん



                                                さて、私、30分前に散髪から戻りましたボスの散髪にこれからとりかかります。                                               001.JPG 
                                              
(΄◞ิ౪◟ิ‵ )お覚悟はよいですね  
   •(⊙◞౪◟⊙)首は切らないでね

   •(⊙◞౪◟⊙)耳もきらないでね

   •(⊙◞౪◟⊙)あと段差はちゃんとつけてね

   •(⊙◞౪◟⊙)切るのは髪だけだからね

(΄◞ิ౪◟ิ‵ )大船にのったつもりで 

スウィニートッド※っていうホラーありましたねえ、先生。うふふ。

そして                                                 補陀落船に乗っちまった面持ちのボス(⊙◞౪◟⊙)

なんまんだぶなんまんだぶ・・・・
                                    
008.JPG

  かくて15分後、以外に上手に仕上がってボス•(⊙◞౪◟⊙)もご機嫌です。

平成27年5月11日 文責 注文の多い理髪店店主(΄◞ิ౪◟ิ‵ )
  ※スウィニートッド 理髪店を営む殺人鬼 客を次々と殺害して階下のパイ屋でミートパイにして・・・
posted by KEYAKI at 00:00| ボス(⊙◞౪◟⊙)の話

2015年04月23日

まぼろしの授賞式

ノーベル賞の発表があるたびに、ひょっとして理学博士のボスの昔の論文がいきなり脚光を浴び・・・・という野望を旨に抱く菊谷です。

通販で怪しい健康食品を買ったりもしますが、ボスはれっきとした理学博士。国会図書館に保存されている論文もあります。
今からでも遅くはない!

そんなある日、ボスが、アマゾンである本の書評を熱心に読んでいました。
タイトルは「ゲバルト○○」

聞いたことのない元素だなあ、コバルトの親戚かなんかかな、

まてよ

ボスもついにやる気をだしたか( ◉◞౪◟◉)!
喜びいさんでボスに、「ゲバルトって何ですか」と尋ねますと、

ボス(´◑ω◐`) えっ
    
 なんだかもじもじしています・・・・
  
ボス(´◑ω◐`) ゲバルト棒って、聞いたことない?

水酸化ナトリウム水溶液に突っ込んだら泡とか出る棒ですか?

ボス(´◑ω◐`)   ・・・・

さて、今日は化学のお話。中学高校の化学の時間におそらくみなさんはラボアジェという名前をお聞きになったことがあると思います。
ラボアジェ(1743年ー1794年)は、元素という概念を確立し、「近代科学の父」と呼ばれる人物です。一番知られているところでは「物が燃える」ということが酸素と水素の結合であることを発見しています。

ラボアジェはフランス革命で処刑されてしまいました。ラボアジェは実験のための費用を捻出するため徴税人という今で言う国税の仕事をしていたのですが、このことが原因で処刑されてしまうのです。徴税人は暴力を用いたり、実際の税金の数倍も徴収することが多かったので革命前のフランスでは大変嫌われていました。ラボアジェが過酷な取り立てをしていたかどうかはわかりませんがむしろ税金を減額する申請をしていたという記録はあるようです。
フランスの名誉ある科学者なので処刑しないで欲しいという嘆願も出たようですが、革命裁判所は「革命には化学者はいらない」と一蹴し、彼は処刑されました。

一説によると当時の革命家であり化学者でもあったジャン・ポール・マラーがかつて学会に提出した論文が審査を担当したラヴォアジエによって却下されたことへの逆恨みによるものである、とも言われています。

司法権は人権保護の最後の砦といわれていますが、行政、立法、司法のいずれかが不健全なアレになってしまったら、裁判は単なるおもちゃになってしまいます。裁判の信用というのは国家機構が健全であってこそ。


さて、私はなおも希望を捨てていませんよ。ボスの授賞に。授賞式は参列しますよ。アメリカで。

  祝  イグノーベル賞

平成27年4月23日   文責 弁護士 菊谷 淳子

  ※ ゲバルト ドイツ語で「暴力」という意味。左翼活動という分野で使われるそうです。
  ※ イグノーベル賞 人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞。ノーベル賞ではないので授賞式はオスローではなくハーバード大学で行われ、受賞者は自費で参加するが受賞を怒って取りに来ない人も多い。
       


posted by KEYAKI at 00:00| ボス(⊙◞౪◟⊙)の話