2013年07月10日

戦慄の七夕A

若者が天女を追わないで、「今までごめんね、残りの人生は君の好きにして下さい。ありがとう」なんて、さっさと自分から離婚届判子完備フル記入済でも送っていれば、彼は天女の心の片隅くらいに残れたかもしれません。七夕も美しいお話になったかもしれません。


しかし、かれは死んだ牛の皮に乗って天までおいかけていきました。


天女への愛情じゃありません。そういうのは

自分のためでしかありません



天女これ見て舌打ちします。これでも食らえっ!っと金のかんざしをなげます。金のかんざしはたちまち天の川となって2人の間に広がりますが、若者は牛に言われて革袋の中に黄砂をつめていましたから、砂をまいて土手を造り、さらに追いかけます。


天女は、さらに銀のかんざしを投げます。
銀のかんざしもたちまち大きな河となり、2人は河の西と東に分かれます。

若者はそれでも諦めきれず、子供がかわいそうじゃないかとかいろいろ説得を試みようとします。


そんなもん、響くもんですか。


子供がかわいそうじゃないかとか相手方に言う当事者に限って自分のことしか考えていません。本当に子供のことを思っているのなら、俺一人で幸せにして見せる、って言いなさい。

それに、DVとかモラハラの家で子供が多数生まれるのは、男の方に最低限度のデリカシーと思いやりがなかったことの当然の結果に過ぎません。


女とはすでに嫌気がさしている男が泣きを入れている姿を特に嫌う、そういう生き物です。
天女、ついにキレます。


 しね、彦星 (◞≼☉≽◟◞౪◟◞≼☉≽◟)


殺傷力の高い機織りの樋を投げつけます。刺さったら即死です。
若者も牛の骨を投げつけて応戦します。もう泥仕合です。


で、ぴかぴか(新しい)天の川ぴかぴか(新しい)病院血の海病院になる手前で


天帝がやってきて、みっともないので、争いはおよしよ、年に一回だけ面会することで和解してもらえないかと適当な和解勧告します。

和解を強引にまとめるため天帝は

天女には、雨が降ったら会わなくていいし面倒なら行かなくてもどうせ直接強制ないしねとごもごもいい、

若者には、寝首をかかれないように注意しなさいね、と耳打ちします。


で、毎年、若者は一年分の食器(どんぶり)を洗わずにとっておき、七夕の夜、天女に洗わせます。洗い終わると夜が明けてしまいます。若者は命からがら戻ります。食器持ってくるだけで大変だし、そんな面会意味があるとは思えませんが、一年に一回の嫌がらせのために、意地になって続けているそうです。


本当の中国の故事です。


現代の離婚事情、特にDVやモラハラの離婚に大変よく似ているなあと思いますが、3000年前の中国の人達も同じだったのかもしれません。

ボス、本当に中国のお話ですって(⊙◞౪◟⊙)


 本当ですって(◞≼థ≽◟◞౪◟◞≼థ≽◟)

  平成25年7月10日  文責 弁護士 菊谷淳子   

posted by KEYAKI at 01:00| おとぎ話

2013年07月09日

戦慄の七夕

中国の故事です

 むかしむかし人里離れた山奥に年老いた牛を飼う実直な若者がいました。素朴で実直な若者なのに山奥の寒村で嫁の来てもないことを心配した牛は、若者の行く末を案じ、知恵を授けました。

 泉に天女が水浴びに来るから、こっそり羽衣を隠してしまいなさい。そして帰れなくなった天女を妻にしなさい。

 若者は言われたとおりにし、天女の羽衣を隠しました。天女はさあ、天に帰ろうとして羽衣がないのに気づき、若者の家にやってきました。自称実直な若者は、羽衣は拾ったものだから返せない。一緒に暮らしてくれたらいつか返してあげるよ、と卑怯な取引をもちかけました。

 羽衣がなければ帰れません、天女はしぶしぶ若者と一緒に暮らすことに同意しました。

 
 やがて、若者と天女との間には一男一女が生まれ、はためには幸せな夫婦になりました。天女が機織りをしてくれるので、若者は仕事をやめてしまいました。彼は幸せでした。


 天女はろくに話もあわない若者との生活には怒りと退屈しか感じていませんでした。

 生活費を稼ぐという最低限度の魅力すらないですし、しょうがありません。
 
 天女は牛にもぶっ殺してミンチに(΄◞ิ౪◟ิ‵ )、とどすぐろい気持ちを持っていましたが、殺生は天女的にNGなので、牛が死ぬのをじっと待つことにしました。

 若者のことを心から案じていた賢い牛は、天女がいつか若者のよさに気づいてくれ、若者のことを愛してくれるようになるといいな…と願っていましたが、天女の自分たちを見る冷たい目つきを見て、それは無理だということを悟りました。

 やがて、牛は若者に、こう言い残して死にました。
 「私が死んだら皮をはぎ、黄砂をつめなさい。何かあったらそれをつかいなさい。」
 何かあったらという婉曲な表現をしたのは、牛なりの思いやりでした。

 賢い牛が死んだ後、天女は若者にこう頼みました。
 「ひとめだけでいいので、羽衣を見せて下さいな。」
 若者は、牛から止められてたしな…と躊躇しましたが、天女は
 「子供が2人もいるのに、まだ信用できないのですか」と痛いところをつき、若者はそれもそうかな、と思い、羽衣を手渡しました。

 羽衣を手にした天女のすることは一つでした

 GO GO HEAVEN! 
 つづく

   平成25年7月10日  文責 弁護士 菊谷淳子



  
posted by KEYAKI at 12:35| おとぎ話

2012年07月04日

となり村のおとぎ話C

 赤頭巾は自分の絶対的な無実を知っていましたが、前の弁護人がなんと本当に懲戒されてしまったことに弁護士どもがみな怖気づいてしまったことに絶望していました。
  赤頭巾が刑期を終えて出所後、赤頭巾は土佐鶴弁護士を訪ね、再審請求をしたいから検証してくれないかと頼みました。土佐鶴弁護士は懲戒される直前まで必死に検証していたことを知っていたからです。
 赤頭巾と土佐鶴弁護士は死に物狂いで「日本語を話す狼」のしっぽをつかみ、再審請求をすることになりました。めでたくないけどめでたしめでたし。

 さて、被告人が不合理な弁解をしている場合、弁護人はいかなる態度を取るべきか、ということは弁護士倫理の中で非常に大きな問題です。通常、明らかに不合理な弁解は裁判官から「反省していない悪情状」ととらえられるため、被告人には不利な結果をもたらします。しかしその不合理かどうかの判断は事件記録を慎重に検討した裁判所が行うものです。国民感情ではありません。
 そもそも国民感情は何に基づいて発生するものでしょうか。実際に記録を読み、被告人の話を聞いて出来上がるものでしょうか。テレビ、ネット、新聞などのメディアで流れる情報だけで出来上がるものではないのでしょうか。
 一件不合理な弁解であっても実は真実である場合が全くないわけではありません。人間の行動はすべてが合理的というわけではないからです。ですから不合理に見えてもその被告人の主張が真実であるという可能性は十分にあります。被告人の訴えを弁護士が検証もせずに排斥すれば誰が被告人のための弁護活動を行うのでしょうか。
 
刑事弁護人が、国民感情からの批判、特に懲戒請求を恐れて弁護活動を行う、これはゆゆしき事態ではないかと思います。頼れる総本山はそう思っていないようですが。
 
 もうひとつ、もし、本当に呼びかけ通りの何十万もの懲戒請求が来れば、少なくとも小さな弁護士会の機能はマヒする可能性があります。少なくとも経費は膨大です。機能麻痺に耐えかねた弁護士会には、被懲戒請求者を処分する以外に手だてがあるでしょうか。ある事件で実際に来た懲戒請求が総数約7500通であり、しかも1つの弁護士会に集中してはいなかったとしても、今後そのような事態は起こりうるのです。
 数の力は大きいのです。

 人を裁く重さの意味とは個別具体的な事情の元に本当にその被告人が有罪か、本当にその量刑でよいのか慎重に集中して検証する作業の重さではないかと私は考えています。
 その作業にギャラリーの国民感情は関係あるのでしょうか、国民感情は何から出来上がるのかを考えれば結論は明白だと思います。

 え、私ですか、そりゃあ懲戒請求は怖いですもの。国民感情に反する弁護なんてめっそうも・・・・・ごほ
     平成24年7月4日 文責 弁護士 菊谷淳子
posted by KEYAKI at 01:46| おとぎ話

2012年07月02日

となり村のおとぎ話B

  赤頭巾の話を裏付ける証拠がみつからないまま、ガチ否認の赤頭巾は起訴され、公判前整理手続に付され、長い長い時間がかかってようやく第1回公判が開かれました。

 物騒な時代に家族殺人、芸能人の結婚よりはるかに面白い、ごほ、けしからん話題ですから、報道陣も沢山詰めかけました。

弁護人は冒頭陳述、つまり弁護側が証拠によって立証する弁護側のストーリーを、述べました。土佐鶴弁護士は、大変悩んだすえ、赤頭巾の言うとおりのストーリーを述べました。日本語を話す狼さんのお話です。

その様子はすぐにニュースで配信されました。
 情報番組でもコメンテーターが「二ートの孫が祖母を残忍な手口で惨殺しておいて、謝罪の色も見せずに、不合理な弁解をしている、被告人に不合理な弁解をさせている土佐鶴弁護士はけしからんから懲戒請求を全国からしよう!何十万、何百万の請求をすれば弁護士会もみとめるでしょう」と呼びかけました。この呼びかけはすぐにネットでも広がり、善男善女が懲戒請求を心に誓いました。
 ほどなくして、土佐鶴弁護士の所属する弁護士会には善男善女からの土佐鶴弁護士に対する懲戒請求が本当に何十万通も来ました。

土佐鶴弁護士の所属するドコデモナイ県弁護士会はわずか100名程の規模の小さな弁護士会ですから困ってしまいました。全ての懲戒請求について真面目に書留郵便で土佐鶴弁護士とやり取りしなければなりません。郵便料金も、数十万通にもなりますと大変な負担です。

 そして土佐鶴弁護士も、これらへの対応をやむなくされました。その数は膨大なものになりますから、依頼者からお金をぼったくることもなく個人事務所で細々と営業していた土佐鶴弁護士がその膨大な数の請求へのお返事をいちいち書かなければならないことは本当に大変でした。土佐鶴弁護士の事務所の業務も停滞しました。そればかりか風評被害で仕事も減りました。

 最初は弁護士会も内容は知っていましたから
、これで懲戒なんてありえないな
と内心タカをくくっていましたが、これだけの数が来ると小さな弁護士会は機能マヒし、経費にも耐えられなくなり、
正直頼むからもうやめてくれ
という気持ちになり、
えいや、
っと土佐鶴弁護士を業務停止2か月の処分にしました。

で、赤頭巾には新しい弁護士がつき、この人は懲戒請求されないよう不合理と思われる弁解には口をつぐんで赤頭巾には懲役13年の刑が確定しました。(続く)
  平成24年7月2日 文責 弁護士 菊谷淳子
posted by KEYAKI at 02:00| おとぎ話