2016年02月22日

犯人だけの真実

犯人は誰だ•(◞≼థ≽◟◞౪◟◞≼థ≽◟)


推理小説を読んでいて犯人がわかった試しがない私が、必死で頭を巡らせています。

罪名は監禁および傷害

明日までに犯人の目星をつけなければならないのです。

さて、よく刑事ドラマなんかで犯人しかしらないことを知っている人物が犯人だと指摘される場面があります。実際の刑事裁判でも、犯人しか知り得ない事実を知っていることが被告人の犯人性を示す一つの根拠となることがあります。これを「秘密の暴露」と言います。

具体的には、犯人の示した場所から被害者の遺体が出てきた、とか、被害者の下着の色を知っていた、とかです。

犯人しか知り得ない事実を知っていたのだからこの人物が犯人なんだ、と考えるのは至極自然ではありますが、実は慎重にしなければなりません。

実は「秘密」を予め知っている人物がほかにもいるからです。

捜査機関です。

捜査機関は知っていることを被疑者に誘導することができます。
上記の例で言うと、遺体の場所を警察が予め知っていた場合は誘導されていなかったか公判廷で被告人に確認する必要があります。
被害者の下着の色だってそうです。16歳の女の子が迷彩柄旭日旗刺繍入りパンツをはいてた、くらい特殊なら秘密の暴露といってもいいかもしれません。しかし、色がピンクでした、くらいなら、秘密の暴露といえるのか慎重に考えるべきなのです。

まあ、裁判員裁判といっても、実際には職業裁判官がちゃんと誘導しているはずですから、心配はないと思いますが。




さて、私が今必死で追っている監禁および傷害事件、再犯を防ぐために明日までに犯人を突き止めなければなりません。




容疑者は下記のとおり。



たまご、牛乳、ヨーグルト、ベーコン、えのき、ひじき、トマト、レタス、アンチョビ・・


 今日一日私を腹痛にせしめてのたうち回らせ、もって自宅に監禁した容疑です•(◞≼థ≽◟◞౪◟◞≼థ≽◟)    
   平成28年2月22日 文責 弁護士 菊谷 淳子
【お知らせ】
 夜の国から7 及び 夜の国から4 につきましては、写真を差し替えますので暫く掲載を中止致します。
 特定は難しかろうと考えていましたが、物騒な世の中ですので、念のため。



posted by KEYAKI at 00:00| 刑事事件・刑事政策

2013年02月06日

ありふれたジレンマ


  日本国内にあまねく存在する公的機関それは裁判所ですが、

  それとおなじくらい日本全国にあまねく存在する娯楽施設、

  それはパチンコです。

 東京から汽車でカタコト4時間かけて訪ねてきた某支部、朝10時の申し立てがそそくさとすんだものの、午後1時まで待て、といわれました。

 まてって…

 ここ、畑しかないですよ(`◉◞౪◟◉)


 あのう…食堂もマクドもないですけど…(人差し指サイン ՞ਊ ՞)人差し指サイン


 おいこら…いえ、あのちょっと、裁判官、あの、最寄り駅まで徒歩20分です


 ちっ(`Д´) 近くの浜まで歩いてみよう、と思っていたところ

 裁判所のすぐ裏に…



ところで、あまりメジャーな話は書きたくないのですが、最近私は、Uという柔道選手の準強姦事件にとても注目しています。

ネットのニュースで見る限りですが、Uは性交の事実は認めるものの、合意があった、女性から誘ったという弁解を繰り返しています。
 報道の限りの情報しか知らない私見で恐縮ですが、Uの弁解がおそらく通らないだろうということ、むしろUに不利になるだろうことは、容易に想像できるところです。

 Uがもし素直に罪を認めて本気で被害者に謝罪し、その上で相当のお金を支払って償い示談をしていれば、おそらく執行猶予がついただろうと思います。でもUはその反対の行動に出、反省の情など微塵もみせませんでした。実刑直行コースの王道です。こういう弁護、本当に大変です。

 弁護人は被告人の主張が通るのか通らないのか、裁判所がどう見ているのか、被告人にとってどうすることがより有利なのか、ということを被告人にアドバイスするのが仕事です。
ところが時々、被告人が頑ななこだわりをもち、わざわざ不利になるような言動をすることがあります。そういうとき、できるだけの説明を尽くします。
 でもどんなに一生懸命説明しても、被告人の思いがそこに至らないことがあります。
 私選弁護であれば、方針が違うのであれば、辞任することができます。
しかし、国選弁護人では、そもそも選任しているのは裁判所ですから、簡単に辞任することができません。
本人の意に反する弁護はできない、しかし他方で本人の利益を図るのが弁護人の役割、そのジレンマに立たされることは決して少なくはないのです。

しかしそうなったときにどうすればいいのか、という正解は実はありません。その時その事件、そしてそれぞれの弁護士の信念によって結論が変わると思います。
 私自身は原則として本人の意志に反する弁護はやはりできないと思います。しかしその前に何回か被告人と大喧嘩をするだろうなと思います。それでも本人の意思が変わらなければ仕方がないでしょう。ただ、その事件、その被告人、そしてその人の置かれている事情次第では結論が変わることはありうると思います。

ところで、私はUの事件で事件そのものよりもうひとつ非常に気になっていることがあります。

Uの態度で終始一貫しているのは、「オレは悪くない」という感心するほどの開き直りです。

それは、

何でおれだけが 

何でこんなことで 


という気持ちがあるからに私には思えてなりません。


その意味するところを考えますと、Uの世界で女性選手たちの置かれている暗澹たる現実を思い、やりきれない思いがします。


 え、パチンコとジレンマの関係ですか?ありますとも

 1時が近づくにつれツキが(`◉◞౪◟◉)… 
  
  平成25年2月6日  文責 弁護士 菊谷淳子

posted by KEYAKI at 01:44| 刑事事件・刑事政策

2012年12月17日

場違いな歓迎 1

法廷には、その法廷を使う裁判官の名前とその日開かれる事件の表が貼ってあります。
私はそれをひととおり眺めるが趣味なのですが
ある裁判所にて、担当裁判官のところに偶然友人ポンチョの名前を発見

お、刑事裁判。しかもいまやってる。どれどれ傍聴。


裁判の公開は見せ物ではないというのが私の信条ですが、
傍聴するなら刑事事件です。
本来は、裁判は、口頭主義といって法廷で口頭で行うのが原則ですが、
すべての事件でそのようなことをしてしまうと時間がかかりすぎてしまいますし、
主張も整理できないので、民事事件では証人尋問以外は書面をあらかじめ提出し、
それを法廷で「陳述します」の一言で、読み上げたことにしてしまう、という半ば儀式のようなことをして5分で終わってしまいます。
そして民事の証人尋問は、登場人物の関係や、事件の内容や争点はあらかじめ整理されていますから、傍聴してもよくわからないことが多いのです。
ですからリアルな民事裁判は、リアルな刑事裁判と違ってドラマにはなりえません。
刑事裁判だと傍聴しても不自然ではありませんから助かります。

・・・・というわけで、ポンチョの勇姿を拝見しにちょいと・・・


ところが、扉を開けると、裁判官も書記官も、検察官も、被告人も、弁護人も、みんな揃っていて全員がこっち見ています。

「お待ちしていました」な感じ


弁護人  「ささ、どうぞ 中へ」(ニコニコ)


偉い歓迎ぶりだ・・・・いや、いいのか弁護人

ポンチョまで


  「どうぞ証言台に」


         人差し指サイン(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)?  
(続く)
 平成24年12月14日  文責 弁護士 菊谷淳子
posted by KEYAKI at 00:00| 刑事事件・刑事政策

2012年10月29日

泥棒が失うもの


雨の降る日曜日、しばらくぶりに碁盤を取りだしたところびっくりしました。
黒い碁石が明らかに半減しています。


はるさんは訳あってお留守なので、私の家にいるのは、私とモフさん猫と、そして数量不明のゴキブリだけです

そしてゴキブリは碁石なんか興味ありません。


食べたの、モフさん?

あわててまた獣医さんに走りました。ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)


ところで、刑事裁判で一番大切なことは被告人自身の反省なのですが、
反省の前提には罪の意識が必要です。
しかし、罪の意識がどうしても薄くなってしまう犯罪があります。
窃盗犯薬物犯です。

薬物犯は被害者がいません。また通常の泥棒の場合被害者と直接接しません。
そしていずれの場合も、自分は誰も傷つけていないから、人を殴ったり、傷つけたり、死に至らしめてしまったりするような人よりは大したことない、というように考えがちで、罪の意識が薄くなってしまうのです。

でも、犯罪を繰り返さないように、気付いてほしいなと思うことがあります。

実は、犯罪の重さと犯人が失うものの重さはあまり関係がありません。
窃盗犯も薬物犯も、その犯罪の性質から、その本人自身が大切なものを失っているのです。

死刑の言い渡しを受ける場合以外、皆いずれは社会に戻らなければなりません。
窃盗犯や薬物犯はたとえば殺人犯よりは一般に短い刑で社会に戻ってきます。
しかし、出所してこれから働こうとするとき、窃盗の前科のある方が、傷害前科を繰り返している人よりも採用されにくいことは明らかです。

また、何らかの事情で殺人を犯した人物より、薬物で刑務所に入った人の方が家族から受け入れられにくくなることも確かです。

それは、彼らが「信用」という大切なものを失っているからなのです。

信用を損なう力は、むしろ、一般の粗暴犯より窃盗犯や薬物犯のほうが大きいのではないかと思います。

社会から疎外され、孤立することはどんな人間でも恐れることです。
罪の意識の薄さはしょうがないとしても、せめて、信用を失うことの重大さを分かってほしい、自分の人生をもう少し大切にしてほしい、そして二度と繰り返さないでほしいと願っています。


ところで、獣医さんでレントゲンを撮ってもらったところ、
モフさんのおなかからは碁石はでてきませんでした。
うなだれているモフさんを抱え、ごめんね、ごめんね、疑ってごめんね、と繰り返しながら自宅に戻りました。
モフさん、帰宅するとまっすぐ、例のタオルに。


私も、安心して就寝・・・・



まてよ



枕の下がごとごとします。



探ってみると枕の下からなんかごそごそ黒い物が・・・


・・・・どうやら私は、明日をも知れぬモフさんにまで、心配されているようです・・・たぶん、モフさん、ゴキブリを獲ったつもりで・・・・
   平成24年10月30日 文責 弁護士 菊谷淳子





posted by KEYAKI at 21:24| 刑事事件・刑事政策

2012年10月21日

死刑よりも残酷なこと@

第一東京弁護士会の10月号会報がきっかけでかつての同級生何人かから連絡をもらいました。


同業だったんだね!   4%


東京にいたんだね!   5%



生きてたか!  91%




なぜだろう?(´・ω・`)



ところで、弁護士が声を上げるべき権利は第一にはもちろん自分の依頼者の権利ですが、個々人のレベルを超えた権利侵害に声を上げることもあります。

ところが、気をつけなければならないのは、
目の前にざくざく転がっている本当に救われるべき権利救済をおろそかにして、
なんとなくそれらしい権利救済」をヒステリックに叫んでいないか、ということです。

 死刑廃止、を真面目に論じている先生方には大変申し訳ないのですが、私には死刑廃止論も、なんだかインチキ人権のにおいがあるように思えてなりません。(以下はあくまで私見です。)
死刑廃止論にもさまざまな根拠はありますが、そのほとんどは、死刑が残虐だから、取り返しがつかないから、ということに論拠をおきます。

 では死刑はこの世で一番残酷で、取り返しがつかないものなのでしょうか。
                                  (続きます) 
平成24年10月21日 文責 弁護士 菊谷淳子


<お知らせ>前々からお知らせしていました、10月27日けやきtea PARTY!の詳細が決まりました。
 不貞が発覚した時、妻は、夫は、そして愛人は・・・・それぞれの立場に降りかかる法律問題について、中川と菊谷が対立する代理人としてそれぞれの立場から解説します。
 準備の都合上、今回は事前予約制とさせていただきます。
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  お問い合わせはこちら keyakilaw@gol.com
posted by KEYAKI at 22:00| 刑事事件・刑事政策

2012年10月04日

リンさん

私が卒業した大学では、法学部には卒業論文がありません。
しかし、私の指導教官は卒論を書け、とテーマを提示。

独占禁止法と国際取引法の両方が関係していたので、独占禁止法についてはこの人に聞きなさい、と紹介されたのが、ある大学の院生のリン・シュウメイさんでした。


教えてもらった連絡先は、メルアドだけ。頭をかかえました。


どうやってコミュニケーションをとればいいのだろう



私は当時、全く中国語はわかりませんでした。
しょうがなく、すみませんと、オールひらがなと英訳の2つを用意して、メールを送りました。


2,3か月、一生懸命、メールのやり取りをしました。
リンさんからは、ひらがなだけの日本語でメールが届きました。
てにをはが時々間違っている以外は、ばっちりでした。
そこで、私はご厚意に甘え、オールひらがなでお返事をかきました。


 ところで、刑事裁判で、どうして今日はギャラリーがこんなにいるのだろう、と思うことがあります。
それは被告人の名前が女性名にも読めそうなときです。(それ以外ではイロモノです)。

なんで女性の被告人がそんなに人気なのかはわかりませんが、がギャラリーは女性が大好きです。

 刑事裁判は公開が原則ですが、これは非公開での不公正な裁判を防ぐ趣旨であって、裁判を、そして被告人を見せ物にするためのものではありません。
 被告人にとっては自分が刑務所にはいるのか、そうでないのか、どのくらいはいるのか、人生のかかった大切な瞬間なのです。被告人の家族だってそうです。皆、裁判の日の前日眠れないくらい緊張しているのです。
 裁判の公開が決して悪いというわけではありません。ただ、そこの当事者は真剣なのです。傍聴にこられる無関係な方には、そういう場なのだということをせめて心して欲しい、と願います。



最近、指導教官がお近くにいらっしゃいますので、何かと交流がございまして、
時々昔の話しをいたします。
その時にオールひらがなのメールのやり取りの想い出を語りました。
しかし先生、そんなひとを紹介した覚えはないというのです。



え?ええ?ええええ?




家に戻って当時の資料を見てみると、メールの署名が!


●●大学大学院  は●しひ●あき 
    平成24年10月4日 文責 弁護士 菊谷淳子


<お知らせ>
  10月27日 銀座「画空間」にて、短い方菊谷と長い方中川がちょっとした茶話会を行うことになりました。もし、よろしければのぞいてみてください。

  お知らせはこちら
  お問い合わせはこちら keyakilaw@gol.com



posted by KEYAKI at 22:57| 刑事事件・刑事政策