2017年04月16日

2017魔界の桜3

花見というと思い出すのは江戸落語の名作「長屋の花見」。
大家さんに連れられ、長屋の連中が花見に出かけます。酒、かまぼこ、たまごやきを持ってでかけるのですが
もとより貧乏なので、番茶を煮出して水で割って薄めた「お酒」、大根の漬け物を切った「かまぼこ」、たくわんの「卵焼き」。緋毛氈のつもりで、筵をひいて・・・宴会をしにいくというよりはお通夜にでかけるような一行。
しかも音をたてないように「たまごやき」を食べようとしてのどにたくわんをつまらせたり、いのちがけです。
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都内某所。出先からちょっと立ち寄って、桜を見ながらおにぎりでもかじろうと思っていたのですが、ここは飲食厳禁だったのです。
せっかく立ち寄ったので満開の桜は見ていきたい、せめて池の周りを一周しよう。そう思って歩き始めたのですが、半分まで来たとき、おなかが空いておなかがすいて、前が見えなくなるくらいおなかがすいてきました。もはや花見というより、

1歩、1歩、餓鬼道を歩いている心持ちです。

さて、会社での食事の時間、殆どの方が休憩時間にとられていることと思います。
労働基準法では6時間を超える労働時間の場合は最低45分、8時間を超えると1時間の休憩時間を設けなければなりません。あくまで休憩の時間ですから、昼寝していてもいいのです。たいていは食事の時間になるように昼やすみ、とされていることが多いので、事実上食事の時間となっているのです。

食事の時間が仕事である場合は休憩時間にははいりません。

そんな仕事あるのか疑問でしょう。
私も物の本で読んでそんなもんあるかいなと思いましたが、あるのです。

学校の先生の給食指導時間。給食は仕事なのです。

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さて、そこらへんの草をむしりとって口に入れたいくらいの空腹と闘いながらやっとの思いで池を一周し終え、出口を出てから、鞄の中のおにぎりを急いで口に放り込みました。花見というよりは苦行を終えた修行僧の気持ちです。
    平成29年4月17日 文責 弁護士 菊谷淳子

posted by KEYAKI at 23:11| 民事事件